自然災害が発生しやすい季節となっています。
この時期は毎日のように注意報や警報を目にしますが、軽んじると命に危険が及ぶことに。
今月はそんな警報や警戒レベルについてお伝えします。
◇防災気象情報の役割 「〇〇注意報」「○○警報」「○○特別警報」等
市区町村が避難指示を発令をする際の基準となるだけでなく、
住民が避難行動を開始する前段階の「心構え」や「危機意識の醸成」を促す役割を果たしています。

図は防災気象情報と警戒レベルとの対応について | 気象庁 (jma.go.jp)より引用
◇警戒レベル
災害発生の危険度と取るべき避難行動を、住民が直感的に理解するための情報です。
取るべき行動をより分かりやすくするため、視覚に訴えるデザインとなっています。

図は「警戒レベル4」で危険な場所から全員避難!5段階の「警戒レベル」を確認しましょう | 政府広報オンライン (gov-online.go.jp)より引用
警戒レベル1 心構えを高める
早期注意情報(警報級の可能性)[高][中]は数日先に警報級の現象が予想されるときに発令されます。災害発生の危険度はまだ低い段階ですが、最新の防災情報に留意してください。また、このタイミングの間にご自身の「避難開始のスイッチ」(河川の水位や通算の降水量など)を設定しておきましょう。
警戒レベル2 避難行動の確認
災害発生に対する注意が高まっています。ハザードマップやキキクルで、災害想定区域や避難先、避難経路をご家族で確認しましょう。
警戒レベル3 避難に時間を要する方は避難
土砂災害の危険性がある地域や水位上昇のおそれのある河川沿いにお住まいの方も、この段階での避難が望まれます。それ以外の方はいつでも避難できる用意をしておき、危険を感じたときは、次のレベルを待たずとも自主的に避難をしましょう。
☆周囲に高齢者や独居の方などがお住まいの場合は、このレベルまでに避難の声かけ・サポートを!
警戒レベル4 安全な場所へ避難
全員が速やかに危険な場所から避難が必要です。行政が指定した避難所への移動だけが避難ではありません。安全が確保出来るのであれば、親族や知人宅、宿泊施設への避難も有効です。住んでいる地域やそのときの状況による避難行動が肝要です。
警戒レベル5 緊急安全確保
既に災害が発生していたり切迫した状況です。この発令を待つべきではありません!既に避難場所へ行くのが難しく命に危険が及ぶ場合は、建物上階や崖とは離れた部屋など、少しでも身の安全を確保するための行動をとるようにしましょう。
※建物上部への垂直避難は最後の手段です。警戒レベル4のうちに避難完了することを優先しましょう。
これらの情報を正しく理解しておくことで、いざというときに適切な判断を下すことが出来るでしょう。現在、防災気象情報はより分かりやすく情報を伝えるため見直しが行われようとしています。このような見直しや技術の進歩、そして温暖化等による気象の変化もあり、数年前とは情報や状況が大きく変わっています。新しい情報を常に取り入れつつ、日ごろからご家族との話し合いを通じて心構えや準備を進めることが重要です。
また、被災場所が必ずしもご自宅とは限りません。ご自宅周辺だけでなく、普段行き慣れてない場所へ出かけるときや、通勤・通学路についてもハザードマップを確認しておくことが、命を守る行動に繋がります。
<参考>
・防災気象情報と警戒レベル | 首相官邸ホームページ (kantei.go.jp)
・命を守るために知ってほしい「特別警報」 | 政府広報オンライン (gov-online.go.jp)
・「警戒レベル4」で危険な場所から全員避難!5段階の「警戒レベル」を確認しましょう | 政府広報オンライン (gov-online.go.jp)
・防災気象情報と警戒レベルとの対応について | 気象庁 (jma.go.jp)
<防災・減災のためのツール>