自然災害の勢いが増している近年、台風、豪雨、山林火災などの頻度が高まり、さらに大地震も危惧されています。
このような状況下で、家庭備蓄の重要性がますます高まっています!
災害が発生すると、物流機能やライフラインが停止するおそれがあります。
その結果、食品の入手が困難になることや、日常生活の利便性とはかけ離れた生活が想定されます。
過去の経験によれば、ライフラインの復旧には1週間以上、災害物資の到着には3日以上かかることがありました。
このため、最低でも3日~1週間分の食料や水などの備蓄をしておくことが重要です。
緊急時でも、普段と変わらない温かく栄養バランスのとれた食事があることで、前向きな思考や元気に行動するための活力に繋がります。
心のゆとりを持つためにも効果的な、食品の家庭備蓄について一部をご紹介します!
<必需品>
◇水
飲料水と調理用で、1人1日3L必要とされています。
湯煎調理や食品・食器などの洗浄用の水は別途必要です。
◇カセットコンロとガスボンベ
1人1日ボンベ1本弱必要とされています。
お湯を沸かせると、食事の幅が広がります。
温かい食事には身体を温め、緊張感や不安を和らげる効果もあります。
<食料>
◇主食
エネルギーとなる炭水化物
【大人1人あたり】
・米 2kg
・パックご飯 3個程度
・カップ麺類 3個程度
・乾麺(うどん、そば、そうめん、パスタなど)
各1袋程度
◇主菜
災害直後は、炭水化物ばかりになりがちです。栄養バランスの乱れが体調不良へ繋がるので、肉や魚、野菜を気軽にとれる缶詰やレトルト食品がおすすめです。
【大人1人あたり】
・缶詰(肉・魚・野菜・豆など)バランスよく
10缶程度
・レトルト食品(〇〇丼の素・カレー・パスタソースなど)
12食程度
さらに副菜や果物を追加できると◎です。
また、食には楽しみも不可欠です。
各種調味料やお菓子なども準備しておけると良いでしょう。
最近では、ローリングストックの考え方が広まりつつあります。
ローリングストックとは、食品を蓄え、消費し、補充するサイクルを繰り返すことで、常に一定量の備蓄を維持する方法です。
いつも食べているカップ麺や缶詰などを少し多めに買い置きし、消費期限の古いものから消費し、その分を新たに買い足すだけで簡単に実践できます。
この方法を取り入れることで、災害時にも安心して必要な物資を確保することができ、日常生活の中で無理なく備蓄を続けることができます。
ついつい先延ばしにして考えがちな家庭備蓄ですが、災害はいつ発生するかわからないため、日頃から備えておくことが重要です。
家族全員が安心して過ごせるように、ローリングストックを活用しながら、家庭の備えを万全にしましょう。
<出典>
〇今日からできる食品備蓄。ローリングストックの始め方 : 政府広報オンライン