10年に一度と言われた暖かさから一転、急に冷え込みがきつくなりました。
今年は暖冬だからと高を括っていたので、まだ何も冬支度が進んでおりません...。
先月は暖房器具の点検についてお知らせいたしましたが、そろそろ準備をされる方も多いのではないでしょうか。
WHOは冬季の室温は18℃以上になるよう強く勧告しています‼
というのも、この温度を下回るほど徐々に健康に悪影響が出始めるようです。
たとえば・・・
〇血圧が上昇する
(高血圧症・心疾患・脳卒中のリスクが増える)
〇免疫力が低下する
(体調不良になりがち)
〇睡眠の質が低下する
(夜間頻尿が増える・翌日の作業効率が下がる)
また、家の中で温度差をつくらないことも重要です‼
温度差により血管収縮が繰り返されることで動脈硬化のリスクが高まり、認知機能にも影響を及ぼすようです。
ご家族全員が健康で、長生きをするためにも、“家全体を18℃以上”を意識しましょう。
さらに温度に関連して、これからの時期で特に注意したいのがヒートショックです。
急激な温度変化による身体のダメージのことを指し、最も起こりやすく重篤になりやすいのが入浴中です。脱衣所や浴室の寒さで収縮した血管が熱いお風呂につかることで一気に拡張し、失神や心臓発作などの意識障害や脳卒中、心筋梗塞を招きます。
自分は元気だからと過信せず、ご注意ください‼
~入浴中に溺れる事故を防ぐために~
①入浴前に脱衣所や浴室を暖めておく
湯張りの際にシャワーでお湯を貯めると効果的に浴室全体を暖めることができます。脱衣所との扉を開放しておくことも温度差を減らすために有効です。
②湯温は41度以下、お湯につかる時間は10分までを目安にする
42℃のお湯に10分つかることで体温は38℃に達し、風邪の時のような症状が出ます。また家の中の温度が18℃を下回っていると、41度以上のお湯に入りたくなるそうです。
③浴槽から急に立ち上がらない
水圧により圧迫された血管が一気に広がることで、脳への血流が弱まり貧血状態となり一過性の意識障害を引き起こす恐れがあります。
④食後すぐの入浴や、飲酒後、医薬品服用後の入浴は避ける
食後は消化運動に伴い血圧が下がります(血管が拡張します)。場合によっては、めまいやふらつきなどの症状が出るため危険です。
⑤お風呂に入る前に、同居する家族にひと声かける
⑥家族は入浴中の高齢者の動向に注意する
体調の異常などは早く気付くこと、気づいてもらうことが重要です。入浴していない周りの方も気にかけておき、異変を感じたらためらわず様子を伺いましょう。
●政府広報オンライン「交通事故死の約2倍?!冬の入浴中の事故に要注意!」 (gov-online.go.jp) を加工して作成
入浴時だけでなく、暖かい部屋や布団から出る際も注意が必要です!
急激に体が冷えることで脳卒中や心筋梗塞のリスクが高まるので、上着や靴下などでしっかりと防寒することと、血流を邪魔しないよう体を締め付け過ぎる衣服を避けることが重要です。決して短時間だからと我慢をしないようご注意ください。