このたびの地震災害により被害を受けられた皆様に、心からお見舞い申し上げます。
一日も早く平穏な日々が戻りますよう心から祈念申し上げます。
今月取り上げるのはパソコンやスマートフォンの使用にまつわるトラブルです。
インターネットが普及してから約四半世紀。その発展は目覚ましく今や電化製品すらネットへ接続される時代になりました。高度な成長のおかげで我々の生活は随分豊かになりましたが、反面トラブルが絶えません。そのトラブルの一例をご紹介いたします。
<特殊詐欺>
オレオレ詐欺や還付金詐欺に代表される特殊詐欺。依然として高齢者(特に女性)の被害が多くなっていますが、架空料金請求詐欺を見れば被害者の約半数が65歳以下となっており、若い方も注意が必要です。
・身に覚えのない請求がSMSや電子メールなどで受信
・裁判所や法務省名義のハガキが突然届く
これらの記載先へ連絡をすると、裁判や刑事罰になるなどの言葉で不安を煽られ、焦りや使命感に付け込まれます。金銭の要求は振込や現金手交のほか電子マネー送金など様々なようです。
↑特殊詐欺に関する対策・情報提供はこちら
警察庁Webサイト(npa.go.jp)―特殊詐欺認知・検挙状況等について―特殊詐欺認知・検挙状況について(令和4年・確定値)をもとに(株)エリアサポートジャパン岡山作成
<サイバー犯罪>
インターネットを手段とした犯罪の総称で、年々その深刻さを増しています。ここ10年で検挙件数は約5倍に上ります。金銭目的の詐欺をはじめ、近年ではIDやパスワードを含む個人情報入手のためや、嫌がらせや好奇心を満たす目的の不正アクセスが急増しています。
〇フィッシング詐欺
日常的によく目にするECサイトや銀行などのサイトに非常に酷似した偽サイト画面から、ID/パスワード、クレジットカード情報を盗み取られます。
→見慣れた画面でも要注意‼特にログインやカード情報入力サイトではURLの確認などを行いましょう。
以下リンク先をご参照ください。
巧妙化するフィッシングから身を守るには | 政府広報オンライン (gov-online.go.jp)
〇サポート詐欺
WEB閲覧中に、ネットワーク機器が危険に晒されているなどの警告とサポートデスクの連絡先などが表示されます。大手IT企業やセキュリティソフト会社を装ったサポートデスク(偽物)へ連絡が繋がり、情報を盗み取られたり金銭を要求されます。
→とにかく慌てずブラウザを閉じること。記載の連絡先には絶対に連絡しないこと。念のためにネットワークから遮断したうえで警察等へ相談しましょう。
以下リンク先をご参照ください。
PCやスマホに警告画面が出ても慌てないで!『サポート詐欺』にご注意 | 政府広報オンライン (gov-online.go.jp)
<その他トラブル>
コミュニティサイトの発展により様々なトラブルが生まれています。
・性犯罪や薬物犯罪に巻き込まれる
・誹謗中傷、プライバシーや著作権などの権利の侵害
・ゲームデータやアカウントの売買、違法に改造されたデータの使用
・闇バイトなど犯罪への加担
インターネット利用者にも発言の自由はありますが、悪気無く相手の権利や尊厳を傷つけている場合もあります。普段の会話以上に慎重な発言を心がけましょう。自分は大丈夫だという思い込みは危険です。インターネット利用者ひとりひとりが過去の事例から学び、シャットアウトする能力を身につけることが必要とされています。
以下リンク先をご参照ください。
鷹の爪団の#NoHeartNoSNS大作戦 | 安心・安全なインターネット利用ガイド | 総務省 (soumu.go.jp)
インターネットトラブル事例集 | 上手にネットと付き合おう! ~安心・安全なインターネット利用ガイド~ | 総務省 (soumu.go.jp)
世の中にはデマやフェイクニュースなど不確かな情報が溢れていることを心に停めておきたいものです。
悪意を持って拡げられた情報だけでなく、善意をもって誤った情報が広まることもあります。基本的にはネットの情報は鵜呑みにせず、拡散をしない・情報のダブルチェック・ソースの確認などを行うようにしましょう。
また、最近の検索エンジンには学習機能が備わっており、自分の好みや興味で日々カスタマイズが自動で行われます。気づかないうちに狭い世界のニュースばかりを見ていることもあります。普段からいろいろな情報を取り入れるようにし、根拠などを確かめる癖を身につけておきたいですね。