このところ、気温が急激に上昇しており、熱中症のリスクが高まっています。
年々暑さが早く訪れるようになっており、特にこの時期はまだ暑さに体が慣れていないため、注意が必要です。

「暑熱順化の重要性」
昨年の猛暑ほどではありませんが、今年も平年に比べてかなり暑い夏になる見込みです。
暑い日が続くことで、体が次第に暑さに慣れ、暑さに強くなっていくことを「暑熱順化」といいます。
本格的な暑さに向けて、自発的に暑熱順化を促すことで、体が暑さに適応しやすくなり、熱中症のリスクを減らすことができます。
「暑熱順化の方法」
暑熱順化とは、発生した熱に対して適切に体温を下げる体の機能のいわば慣らし運転です。
それには体温をあげて汗をかくことが重要で、ウォーキングやジョギング、入浴などを通して行います。
暑さに慣れるには数日~2週間かかると言われているので、本格的な暑さが来る前に少しずつ始めましょう。
ただし暑さから離れると効果が薄れるため、常に自分の体調を確認しながら生活することが大切です。
特に注意が必要な方
熱中症患者のおよそ半数は65歳以上の高齢者です。
年を重ねると感覚機能が鈍くなり、暑さや喉の渇きを感じにくくなります。
また、体内の水分量が減少することで、熱を逃がすために必要な汗や循環血液の量も減ります。
そのため、高齢者は特に注意が必要です。
子どもは汗腺などの体温調整機能がまだ十分に発達していないため、体内に熱がこもりやすく、体温が上がりやすいです。
また、身長が低いことから地面からの照り返しの影響を受けやすく、大人よりも高温の環境にさらされることが多いので注意が必要です。
この時期はまだ花粉や黄砂、PM2.5の影響も心配です。
外で運動する際にはマスクなどの対策が必要ですが、マスクは熱中症のリスクを高める可能性があるため、無理をせず様子を見ながら行動しましょう。
特に、喉の渇きに気が付きにくいこともあるため、定期的な水分補給を心がけましょう。
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